MESSAGE

中井 章太(吉野町 町長 )からのメッセージ

日本には美しい四季があります。美しい四季の始まりを告げる花が桜です。私たちは桜を観ると、この国に生まれたことの幸せを実感します。

 

吉野の桜は、平安時代以来、その美しさを多くの詩歌に詠まれてきました。そして、今日でも吉野の桜を愛でるために、多くの人たちが春の吉野山を訪れて頂いています。

 

その大切な桜が、重大な危機に見舞われました。

ナラタケ属病菌が広がり、宿り木に寄生されたり、樹皮をウメノキゴケに覆われた桜の古木もよく見かけるようになってしまいました。

 

吉野町では、こうした桜の危機を克服し、元気な桜を蘇らせるために、多くの皆様のご支援のもと、様々な活動をおこなってきました。その成果は、少しずつではありますが、現れてきています。

 

しかし、桜を守る取り組みは、決してその歩みを止めてはなりません。

 

生きている私たちが、時として休息をとったり、病を癒したりするのと同じように、生きている桜には、私たち人間が寄り添い、大切に見守り、病を癒やし、元気を取り戻すお手伝いを、続けていかなければなりません。

そして、元気になった桜は、必ず美しく咲き誇ってくれるはずです。

 

このメッセージは、私が吉野町長中井章太に課した責務であります。いつまでも、吉野の桜が美しく、四季の始まりを告げてくれるよう、精一杯頑張って参ります。

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